ナスカ地上絵マップ クリックで拡大できます
地上絵と言っても、大半は直線・ジグザグ・渦巻き模様など、幾何学模様で、その数は約300本。長いものでは10kmにおよぶものもある。 意味を成す絵の数は約30点に過ぎない。その中でも、鳥の絵が最も多く、ハチドリの地上絵は代表的。絵は“ひと筆書き”されている。 地上絵の描画方法は、乾燥により酸化して黒くなった表面の石を取り除き、白い地の砂を露出させて描いている(エッチング画法)。線の幅は 20〜30cm。
ナスカの町からハイウェイに沿って20km北上すると、ミラドール Mirador という観測塔がある。マリア=ライヘ女史が建てたやぐらで、地上絵を近くで見ることができる。 ミラドールへは、マリア=ライヘ博物館とセットになったツアーで行く。(訳あって私は無料で行った) ツアー料金:s/.25 (約900円)
(十月八日)
なぜこのような巨大な地上絵を作ったのか? その目的を巡っては、様々な仮説が飛び交い、星座を示す天文学説、宗教的な説、そして宇宙人説まで飛び出した。テレビなどの特集でも、常に謎めいたミステリアスな紹介がされている。 そこで今回、せっかく現物を見に行くので、地上絵に関する文献をいくつか調べた。世界七不思議のひとつなどとも言われるが、そのミステリアスな地上絵も現在では研究が進んでおり、やはり人間が歴史の中で作ったもののようだ。ちょっとがっかりの気もするが、以下に私の調べた結果を簡単に掲載する。 具象的な模様は、周辺で出土する古代ナスカ時代の土器に描かれている模様とほぼ一致しており、図柄から創造される鳥人説や宇宙人説よりは、ナスカ時代に人によって描かれたという考えの方が説得力を持つ。 有力な説は天体か天候を示しているという解釈で、マリア=ライヘ博士は地上絵と星座の動きの密接な関係を指摘している。また、多くの直線がパンパ南東部で一点に集中しているが、これは雨期の太陽の昇る方角に一致しているという見方もある。中心には儀礼の痕跡も残っており、太陽か雨に対する宗教的な意味も強いと思われる。 もちろん、これらに相反する研究結果もあり、やはり真相は謎、と言うことになるが、こういう解釈もあるということで参考にして欲しい。 今でも諸説があり、はっきり断定はできないが、私の思う有力説を極めて乱暴に申し上げれば、天体か天候か、いずれにせよ“季節、特に雨期に関係”しており、雨の少ない乾燥したナスカ地域の“雨を祈る豊穣の地上絵”だと思われる。有名な図柄のハチドリも、収穫の季節に活動する生き物で、農耕と関係していなくもない。 どのようにこの巨大な地上絵を作ったのか? その方法については、1980年代に実証されている。ロープと棒を使った拡大法が使われており、地上絵の線の端からは当時の測量の痕跡も発見されている。
(By Y.Kitagawa)
利用したツアーオフィス