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週末で人が多そう、ということで、ボカ地区へ足を伸ばす。ブエノスアイレスきっての観光名所で、外すことのできないスポットだ。趣は哀愁の港町。タンゴはここから生まれた。
とりあえずインフォメーションで無料の地図をもらう。とても親切で、英語も通じる。教えられたとおりにコレクティーボ(バス:29番)に乗る。運賃は $0.8。コインのマシンがガチョンガチョンって渋いが、その割に出てきたチケットが感熱紙だったりして、新旧の融和に可笑しさを感じる。コレクティーボは急停車・急発進をくりかえしせまい路地を突き進む。
ボカ地区の Caminito カミニートという通りは、全長わずか100m。通りの建物の壁や屋根を、大胆な赤や黄や緑の原色で塗り分けた、メルヘンチックでかわいらしい一角だ。このアイデアは画家キンケラ・マルティンによるもので、似ているがベネトンとは無関係らしい。
通りの壁には絵画や彫刻が施され、その前の路上では芸術家が自分の作品を展示している。それをそぞろ歩きながら見るわけだが、かなり面白い作品もあり、気に入れば買ってみてもいい。クリエーターを自称する私には刺激がいっぱいの通りで、思わず昇天しそうだ。もちろん物だけではなく音楽やダンスのパフォーマンスをする人もいて、通り全体でひとつのエンターテイメントを形成している。週末ということもあり、地元の人もいっぱい来てて活気がある。
通りの奥には広場があり、週末には屋外タンゴ・ショーが開かれたりする。タンゴはアルゼンチンが本場。そして発祥は、ここ港町のボカだ。ダンスはめっちゃカッコよく、タンゴの華麗な足さばきでダンスがパチッとそろったときは拍手喝采だ。まるでアクロバット。そしてバンドネオンの奏でる音楽には哀愁が満ちている。私にとってはじめて、しかも発祥の地で観賞する機会を得たが、すっかり魅せられてしまった。このタンゴ・ショーは誰でも見られる。週末に行こう。
繁華街の遊歩道などでも、タンゴを踊っているグループを見かけることがある。この国の人にとってタンゴはとても身近なものなんだろう。
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若きクリエーターの作品が並ぶ

時代のコラボレーション
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